4K/8K対応の二重刺激(比較方式)画像評価が可能となりました
2160 59.94pフルサンプルの4K基準画像及び評価画像の時間軸を補正し、画素同士ピッタリと合わせこみ、その差分値(PSNR)と共に、ITU-T J.144 をベースとした評価方式により客観評価値(DSCQS)を算出します。エンコーダ評価、現用・予備比較、バンク向け検査等に最適です。
なお、従来の1080i画像評価は、PROBE4000ボード1枚で可能です。
用途
- コーデックシステムをはじめとする放送用機器および放送システムの品質評価
- その他映像機器および映像システムの品質評価
評価対象
- 解像度/フレームレート:
- 3840 x 2160, YC 4:2:2, 10 bit, 59.94p/50p (PROBE4000を4枚使用)
- 1920 x 1080, YC 4:2:2, 10 bit, 59.94i/50i (PROBE4000を1枚使用)
- SDI:3G-SDI Level A or Level B Quad入力 、SMPTE 424M/ SMPTE 425M
- 画像分割:Square Division及び2-Sample Interleave
(基準信号と評価信号は、SQDと2SIが一致していること)
フル画素3G-SDI二重刺激評価ボード
評価結果をPC GUIでわかりやすく表示
二重刺激評価で得られた客観評価値は、人間による主観評価値(QoE)そのものとして使用できるため、以下のようにユーザ品質要求を満足しているか否かをフィールド単位で、精密に判定可能です。放送局などでは、通常、12%以下の劣化度(5段階で4.5以上)であれば、サービス上、問題なしとしています。
DSCQS : Double Stimulus Continuous Quality Scale.(二重刺激連続品質尺度)
ITU J.144国際標準方式ベースのアルゴリズム
ITU J.144国際標準方式に従い、コアとなるパラメータを3G SDIごとに算出します。
PSNRと客観評価DSCQS
4Kエンコーダの評価指標 PSNR と客観評価DSCQS
PSNRでは拾えない局所的な画素エラーを計測
エンコーダ、トランスコーダ、デコーダ等の不具合動作により発生する局所的なブロックノイズや画素のドット反転などは、PSNRでは、その積分効果により正確に検出できません。VP4000では、全ての画素に対して独立に、圧縮歪とは異なるエラーの有無を検査しています。
VP4000シャシ 製品仕様
項目 | 仕様 | |
外形寸法 | 19インチ ラックマウントサイズ 2U 幅:奥行:高さ=420:463:88(mm) |
|
消費電力 | 100V~240V, 50Hz/60Hz, 120VA(最大) |
PROBE4000ボード仕様
項目 | 仕様 | ||
入力信号 | 映像信号 <規格> |
BNC2系統(3G SDI またはHD-SDI) | (1)基準画像(SDI-1 IN) (2)評価画像(SDI-2 IN) |
映像信号 <フォーマット> |
3840 ×2160 YC 4:2:2, 10bit, 59.94p/50p 3G-SDI Level A or Level B Quad Link, SMPTE 424M / SMPTE 425M 1920 ×1080 59.94i (SMPTE274M) |
||
タイムコード信号 | VITC, LTC | ||
出力信号 | 映像信号 | 評価画像/差分画像モニターアウト及び測定結果、遅延量などのOSD表示 (MONITOR) | |
測定 | 画像 | ・評価画像のフレーム遅延量 ・DSCQS測定 |
・PSNR測定(Y, Pb, Pr) ・画素反転/小ブロックノイズ検出(画素エラー) |
同期/補正 | 画像同期 | ・遅延補償時間:0~15秒(3G SDI)、 0~30秒(1.5G SDI) | |
<同期方式> ・自動同期 |
・マニュアル同期 |